瓜裂清水


およそ今から600年前に、綽如上人(シャクノショウニン)が杉谷山(岩黒の奥山)の庵から地方へ布教にでかけ、この地で休息された際に、連れていた馬の蹄が突然陥没し、その跡から冷たい清水がこんこんと湧き出てきたそうです。そこで上人がこの水で瓜を冷やしたところ、その冷たさから瓜が自然と裂けてしまい、これを見た上人がこの水を「瓜裂清水」と命名したとされています。
砺波市庄川町にあり、環境省の名水百選にも選ばれた名水です。
10年前ごろから水勢が衰えた。それまでは、メインの湧水口となる井戸内の「上池」から溢れた水が隣の「下池」に流れ込んで豊富な水をたたえていたが、年々流れが細り、上池から落ちない程まで減りました。
このため岩黒集落の住民らが復旧に向けて調査し、湧水口付近にかつて埋設されていた管に砂や木の根が詰まったことが主な原因だと突き止めた。対策を採る中で、井戸の背後を試掘すると、地下水の湧く所が他に数か所あることが分かった、さらに深く掘り、水が井戸枠の下を通って上池に流れるルートを作ることで水量を大幅に増やすことに成功した。