田舎の良い所は?移住者の声も合わせて紹介
「田舎の良い所って具体的に何だろう?」
テレビや雑誌、人の話から”田舎”に対して何となくイメージできることはあっても、具体的な都会暮らしとの違いは分からないという人もいるのではないでしょうか?
近年、働き方の多様化の影響もあり地方へ移住する人が増え、田舎の暮らしに注目が集まっています。
そこで今回の記事では、「田舎の良い所、田舎の魅力」を余すところなく紹介していきたいと思います。
どうぞ最後までご覧いただき、田舎への移住を前向きに検討する際の参考にしていただければと思います。
目次
田舎の良い所
自然豊かな環境
田舎の良い所と言えばやはり「自然」ですよね。
山や海、川などの自然に囲まれた環境は開放感を味わえ、ハイキングやサーフィン、川下り等、その土地ならではのアクティビティを楽しむことも出来ます。
大型連休や特別な日だけでなく、週末などに気軽にこのような遊びが出来るのは嬉しいですよね。
通勤ラッシュがない
東京都を中心とした都会では駐車場の高さや公共交通機関の発達から車を持たない人の方が多く、混み合った電車での移動や、車を使っても交通渋滞に巻き込まれることがよくあります。
しかし田舎ではそのようなことはほとんど起こらず、人混みによるストレスを受けずに済むところも田舎の良い所でしょう。
電車やバスの本数が少なく駅やバス停も遠いケースもありますが、車で移動しやすい街の作りになっていることが多いため、車を所有すればそれほどデメリットには感じないようです。
生活費が安い
田舎は都会と比べて家や土地の値段が安く、物件の購入する場合も賃貸する場合も安く広い家に住むことが可能で、都会では難しかったマイホームを持つことも夢ではありません。
また、地元で生産された新鮮な野菜や海産物も安く手に入るため、食費を抑えられる点も田舎暮らしのメリットです。
外食できる場所や商業施設も遠いことが不便と感じる面もありますが、逆にいつでも何でも買える状況にないからこそお金を余計に使わずに済むことにもつながります。
のびのびと子育てできる
子どもが生まれたことを機に家族で田舎へ移住するという方も多く見られます。
都会での子育てにももちろん良い所はたくさんありますが、自然と触れ合える空気の綺麗な環境の中でのびのび、のんびりと育てたいという人や、お子さんがアレルギーを持っている場合に田舎へ移住されるケースが多いようです。
土に触れたり、都会では見られないさまざまな種類の虫や動物たちを直接触ったり自分の目で観察できる機会も非常に多いので、子どもたちにとって素晴らしい体験をさせてあげることも出来るでしょう。
また、さまざまな子育て支援の制度や独自のサポートを充実させている自治体も増えており、子どもが小さい期間は田舎で暮らすという選択をする方もいらっしゃいます。
夫婦ともに仕事をされている共働きの家庭は、保育園の待機児童が少ないこともポイントになります。
水が美味しい
都会では水道水をそのまま飲むという人は少なく、浄水器やウォーターサーバーを含め「水は買う」ことは当たり前になっていますが、ずっと田舎で暮らしている人にとってはカルチャーショックを受けることの一つかも知れません。
その費用も積み重ねると大きな額になりますから、水道水が美味しい地域で暮らすことで大きな節約につながります。
人とのつながりが強い
都会では隣にどんな人が住んでいるのかも分からない、ということはよくありますが、田舎では引っ越した際に隣人はもちろん、周辺の住民への挨拶も必ず行う習慣が今もなお残っている地域が多いでしょう。
また、地域のイベントや行事が多かったり、何かあればご近所同士で助け合うといった濃い人付き合いが出来ることも田舎の良い所でしょう。
コミュニティが出来ているとその中に入り込むことが最初は難しかったり、人との付き合いを苦手に感じる人もいると思いますが、知らない土地で暮らしていく上で人とのつながりは非常に大切で、家族のように助け合えるご近所の存在は心強いものになるかと思います。
逆に田舎では孤立してしまうと都会以上に住みにくさを感じてしまうかも知れません。
そのため、田舎へ移住した後は人との交流や地域の活動への参加を積極的に行うことをおすすめします。
移住者の経験から学ぶ田舎暮らしを成功させるコツ
それでは次に、実際に田舎へ移住した人が感じた「田舎の良い所」とはどんなところか?そのリアルな声をお伝えします。
これから田舎への移住を検討している方にとって移住先を選んだり用意すること、実際に生活していく上で役立つ情報があると思います。
田舎の中でも住宅地を選んで良かった
癒しを求め自然豊かな田舎へ移住をしましたが、周りに何もないような大自然ではなく住宅地を選んだため、毎日の買い物や生活をしていく上であまり困ることがなく、不便さへのストレスを感じず快適に田舎ライフを楽しめています。
また、野菜や果物が新鮮でリーズナブルな上、味も本当に美味しい。
自然を感じながら質素な暮らしを実現できる、しかしあまりに不便な場所は不安…という方には、田舎の中でも比較的街に近いエリアがおすすめです。
家賃と駐車場代の安さに驚き
都心から田舎へ引越して家賃は数万円下がったのに間取りは倍以上の部屋に住むことが出来ました。
車は必要ですが、道路が広く駐車場も広くて停めやすいため、運転にあまり慣れていなくても都会と比べて運転しやすい環境です。
単身者よりもファミリー層や高齢者の方が多いので、小さな子どもへの理解がされやすい点も嬉しい。
また、都会よりもイライラ、せかせかしている人が少なく治安も良いため生活しやすく感じます。
移住で補助金を利用できた
地方の自治体では移住者が新築の住宅を建てたり、現地で就職をすることで補助金を受けられることがあります。
また、出産でも地元の商店街などで使えるクーポンがもらえる等、嬉しいサポートが多いことも特徴。
仕事の選択肢は限られますが、そもそも生活コストがあまりかからないので心に余裕が生まれます。
ネットショップで不便さはカバーできる
スーパーやコンビニ、おしゃれな店が近くになくても、大型商業施設が遠くても、インターネット環境さえ整っていれば大抵のものは自宅にいながら購入できるので、その点のデメリットは意外と感じません。
都会で暮らしていた頃は外食が多かったのですが、田舎では飲食店を少ないので必然的に自炊が増え健康になったという嬉しい誤算も。
全体的に物価が安いですが、特に野菜は安くて新鮮。ただご近所から大量にもらえるため、買わなくて済むことも多いです。
田舎は良い所もあれば悪い所もある。後悔しないための注意点
以上のように田舎の良い所はたくさんあるのですが、もちろん悪い所もあります。
理想ばかり高くして移住してしまうと、思わぬ現実に移住したことを後悔してしまうかも知れません。
田舎を嫌いになって欲しくない。そのためにあえて田舎の悪い所も解説します。
車社会
田舎は移動する距離が長いため、大抵の場所で車が必須となります。
1人1台所有している家庭も少なくありません。
物価や家賃が安くても、車の購入費用やガソリン代、税金、車検等、維持費がかかってしまうことを頭に入れておきましょう。
たとえ電車やバスが通っていても運行本数が少ないため、車がないと自由に移動することが難しくなってしまいます。
虫の多さ
田舎に住んで初めて分かることかも知れませんが、自然の多い田舎では多くの虫が発生し家の中に入り込んでくることもあり悩まされるかも知れません。
また、虫のサイズも都会より大きく、苦手な人にはかなりの苦痛を伴うことになるでしょう。
山や川、田んぼが近くにあると虫が発生しやすくなるため、住む家を探す際はその辺を考慮して選ぶことをおすすめします。
人間関係のトラブル
人付き合いが濃い点は田舎の良い所ですが、やはり人間ですから相性もありますし、地域によっては移住者を嫌い避ける場所も現実にあります。
自治体は移住を募っていても地域住民が必ずしも歓迎しているわけではないため、人間関係の問題により引越しを余儀なくされる人もいます。
そのため、事前に移住先の候補地に訪れ、どのような人がいるのかを肌である程度感じ分かってから移住されることをおすすめします。
娯楽がない
何を娯楽と捉えるかにもよりますが、例えば映画館やゲームセンター、カラオケ、レジャー施設等は都会に比べ少ないのが田舎です。
パチンコ屋は多い傾向なので、パチンコが趣味の大人や自然で遊ぶことが好きな子どもにとってはそこまで苦ではないかも知れませんが、遊びに選択肢がないことで飽きてしまう可能性もあります。
賃金が低い
田舎は生活のコストが安く済む分、賃金も低い傾向にあります。
また、仕事の数や業種、職種も少ないため、希望の職がないという場合もあるでしょう。
最近はリモートワークの仕事も増えているので、移住前の仕事をそのまま続けたり、最初からフルリモートの仕事に転職するという方法もあります。
いずれにせよ「移住後に探しても何とかなる」という気持ちで引越してしまうのは危険。働く先が決まってから引っ越すか、移住先の求人状況をしっかりと調べてから引っ越す方が安心です。
まとめ
以上のように「田舎の良い所」はたくさんあり、特に自然が好き、車の運転に抵抗がない、子育て中、広い家に住みたい、人とのつながりを重視している…という方は田舎の暮らしが向いていると思います。
一方で裏を返すとそれをデメリットと感じる人もいます。
田舎の良い所、悪い所をしっかりと理解した上で移住することが、田舎での生活を前向きに送ることにもつながりますので、良い所ばかりに目を向けずデメリットもしっかりと把握することが大切です。
とはいえ、どこでも「住めば都」!ぜひ、都会暮らしに疲れた皆様は田舎を訪れてみてはいかがでしょうか?