田舎へ移住したら仕事はどうする?探し方や働き方を紹介します
「都会の生活に疲れ、田舎暮らしに憧れる」「自然豊かな環境で子育てしたい」等、さまざまな理由から田舎への移住を希望されている人が増えています。
しかしその際心配になるのは、やはり”仕事”についてではないでしょうか。
田舎に仕事はあるのか、あるいはどんな業種であれば田舎に行っても続けられるのか。
今回の記事では田舎へ移住を検討されている方に向けた「仕事」に関する不安や探す時のポイントについて解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。
目次
田舎へ移住する際の仕事への不安
田舎暮らしには憧れるものの、いざ田舎へ移住するとなると仕事は見つかるのか、年収はどれくらいになるのか、給料が安く生活していけるのか、安定して働けるのか等の不安を感じる方は多いでしょう。
就職先が無事に決まったとしても、雇用形態や給与の水準は東京などの都心部と比べると異なる点もあるかと思います。
普通の転職と違い、田舎へ移住する場合は自治体の窓口に求人の状況や働き方について相談することをおすすめします。
移住の受け入れに積極的な地域では仕事や住まい、仕事などに関しても意外な程充実したサポートを提供しているため、それらを最大限に活用することで不安や問題が解決されるケースも多く見られます。
田舎へ移住する際の仕事の探し方
田舎へ移住し仕事を探す方法としては、
1.現在の仕事をリモートワークで継続する
2.移住をする前に転職活動を行い仕事を決めてから移住する
3.先に移住をし、その後で転職先を探す
以上の3つに分けられます。
コロナ渦の影響により最近はリモートワークに対応している企業や仕事が増えているため、業種や職種によっては今働いている会社でも完全なリモートワークへの移行や月に1回出勤すればOKといったことが可能かどうか確認してみる価値はあるでしょう。
転職や新しい仕事にチャレンジしたいという場合は新たに仕事探しを行う必要がありますが、それを移住前に行うのか移住後に行うのか、どちらが良いのかはそれぞれの状況や希望によっても異なりますが、移住前に仕事を探し決めることが出来れば、移住後の収入の確保に関する不安がなく、地方自治体の制度で地方移住に際し補助金や助成金といった支援金を受け取れる可能性があるためおすすめです。
これは仕事が決まっていなくても受け取れる場合もありますが、自治体によっては対象の求人に採用されることが条件となっている場合がありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
田舎へ移住した際の働き方の種類
田舎へ移住して働く場合、リモートワークを活用する他に働き方にはいくつかあります。
地元の企業へ勤務する
一般的なものとして、まずは移住先にある企業に就業することが挙げられます。
求人サイトやハローワークで探すほか、中には移住者を対象として求人やUターン、Iターン向けの相談会が開催されているケースも多いため情報をチェックしてみましょう。
地域の産業で働く
移住先の土地によって、農業や林業、漁業、酪農畜産等、盛んな産業があるかと思います。
そのような第一次産業は高齢化が進み若い人材が不足しており、自治体が移住者に向けて就職を斡旋、支援しているケースが多く、移住先で仕事を探す際の大きな選択肢となるでしょう。
また、自分と同じように移住を検討している人や観光客に向けて地域の魅力をアピールし発信するような仕事も、移住者にとって得やすいかと思われます。
自分で起業をする
田舎への移住をきっかけに個人事業主や独立して会社の経営を始める人も少なくありません。
都心部と比べ、田舎であれば家賃や生活費を抑えることができますから、収入が減っても挑戦できる可能性が高くなりますし、自治体によっては助成金を受け取れる場所もあります。
その他、後継者のいない地元の経営者から事業を継承するという方法もあります。
フリーランスで働く
今やインターネットとパソコンがあれば、ライターやデザイナー、動画編集者、プログラマー等、Web関連の仕事はどこに住んでいても出来ると言っても過言ではありません。
既にそのような仕事をしている方は田舎に移住してからも続けることが出来ますし、もし実際に移住して仕事がなかなか見つけられないといった場合も、オンラインの環境があればクラウドソーシング等を利用して自分の経験やスキルに合った全国からの仕事を探すことが出来るというメリットもあります。中には未経験でもOKなものもあります。
都会では、Web関連の業者が非常に多いので、連携が取りにくいですが、田舎は業者が少ないので、自分が不得意な分野を補ってくれる協業出来る業者を見つけやすく、また、田舎独得の濃いコミュニケーションが出来るので、信頼出来るパートナーを見つけることも難しくありません。
介護で働く
日本全体がそうですが、特に田舎は高齢化が深刻で介護職は非常に需要の高い仕事です。
体力のある若い人材を必要としている施設が多くあり、求人情報を見ても数が多い印象で、男性はもちろん、夫と一緒に家族で移住をされた女性の移住者からも人気が高い職種です。
また、資格を持っていれば給料も高くなりますし優遇してもらえますが、働きながら資格の取得を目指すことができるのでキャリアをアップさせることも可能ですし、知らない土地でも介護職は利用者の方やスタッフ、地域の人と仕事を通して交流を深めやすいため、環境に早く馴染めるでしょう。
自治体によっては介護職へ就業する移住者をさまざまな形で支援するサービスのあるところもあります。
地域おこし協力隊
「地域おこし協力隊」をご存知でしょうか。これは地方創生のため日本の政府が推進している政策の一つで、参加した人は過疎化している地域に移住し、その地域のブランドや商品の開発、販売、PR等、地域おこしに関連する支援や、農林水産業への従事といった活動を行います。
具体的な活動内容や参加する条件、待遇などは自治体によって違いますが、任期は1年~3年、16万~20万円の給料を支給してもらいながら暮らすことが出来ます。
任期が終わった後も定住する場合は仕事の紹介などサポートをしてもらえます。
自治体が住宅を用意してくれ、家賃の補助も出るケースがあるため、初めて田舎へ移住することで生活や仕事に不安を抱えている人にはおすすめなので、興味がある人はホームページで募集している自治体をチェックしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
田舎は仕事が少ないと思っている方が多く、田舎への移住をなかなか実現に踏み出せないという方も多いかと思います。
移住の目的はさまざまですが、今回ご紹介したように田舎とはいえ多様な働き方があることがおわかりいただけたかと思います。
皆様が自分の希望やライフスタイルに合わせた仕事を見つけ、ぜひ移住後に更なる活躍をされることを願っています。