田舎暮らしは甘くない、結婚より難しい現実

田舎暮らしは甘くない、結婚より難しい現実

新型コロナの蔓延で、満員の通勤電車の密が恐怖で、コロナ前には戻らないと考えて密にならない田舎暮らしを考えている人もいらっしゃると思いますし、今では幅広い世代の方が関心を持つようになっています。また、田舎暮らしで自分の理想の生活を送れると思っていらっしゃる方も多いと思いますが、実際には、様々な問題があり田舎暮らしは自分が思っている程甘くはありません。実際に田舎暮らしを諦めて都会に戻る人は少なくありません。移住した後から失敗したと感じ離脱してしまわないように、このページでは、田舎暮らしで考えられる問題を記事としてまとめてみました。

公共交通機関は全く利用出来ない

都会のような公共交通機関は全く無いと考えた方が良いです。生活の足はもっぱら車です。子供の学校もスクールバスはありますが、登校、下校でそれぞれ1本しかありませんので、乗り遅れれば車で送り迎えをしないといけません。

しかし、田舎暮らしの最も大きな障害は物理的な不自由さでは無く文化に違いに馴染めるかどうかです。

文化の違いを埋めるのはとても難しい

若い二人が結婚すると、それぞれの育った環境が違うので、様々な習慣や考え方の違いが発覚します。それぞれの育った環境と言うのは、育った家の文化で、その文化の違う二人がお互いに納得の行く新しい文化を形成して行くことが出来るかどうかが、結婚生活が上手く行くかどうかの境目です。

しかし、長い間育った家の分化を変えることはとても難しいことで、時には育った文化や歴史を否定されたような気持になることもあります。

夫婦だけの家族であれば、新たな文化を作り出すことはそんなに難しく無いかも知れません。しかし、三世代同居など、家族が多くなれば、違った文化を持っている奥さんと、嫁ぎ先の家の文化と融合した新たな文化を作ることは大変なことです。

文化を変えて行こうとすると、両親や祖父母にも違う文化について理解してもらって、それまで続いてきた文化を修正する必要が出て来ます。

砺波市は街の住みここちランキングの富山版の第一位ですが、それでも地域独特の文化は存在します。

性格の不一致と言うのは、文化の融合が出来なかったと言うこと

男女ともの離婚原因の1位の「性格の不一致」と言うのは、文化の融合が出来なかったと言うのが本当の理由だと思います。双方が、これまで育った文化にしがみ付いて、お互いの文化を尊重した上で新たな文化を作って行く努力をしなかった結果です。

どちらも自分が育った文化がスタンダードだと思っているので、相手との文化の違いを知っていません。

お互いが育った文化を否定してしまうと、自分の両親を否定されたような気持になるので、相手の文化を受け入れる気持ちにはなりません。お互いに相手の文化を受け入れようとしなくなると、お互いに敵対する関係になってしまい、新たな文化を作るための建設的な話し合いは出来なくなります。

お互いが長く育った文化の違いを埋めることはとても大変だと言うことがポイントで、辛抱強くお互いの溝を埋める努力が必要です。

文化の違い

会社では大きな文化の違いは感じないでしょう

企業と言うのは、常に取引先とのやりとりがあるので、企業文化は存在しますが、多くの企業との取引で、様々な文化が交じり合うので、都会の会社の勤務と地方の企業の勤務で大きな違和感を感じることは無いでしょう。

企業のトップが強烈な個性の持ち主であることはありますが、企業全体で捉えればあまり強烈な文化を持っている企業は少ないと思います。

もしも、企業の文化や人間関係に問題を抱えたとしても、会社勤めは、退職することが出来ますが、田舎暮らしを一度選択すると、簡単に都会に戻ることは出来ないことが問題なのです。

移住先の選定には十分な調査を行って、十分に納得してから移住するようにしましょう。

田舎にも文化があり、移住者にも文化があります

移住する人にもそれまで暮らしていた都会生活の文化があります。田舎には田舎の文化があります。お互いに長期間培ってきた文化で、日々の生活で何の不思議も無く、その地方の文化の中で生活しています。

東京など、都会の文化が当たり前と思っている人が、田舎暮らしを始めると、これまでの文化とは全く違う習慣やコミュニケーションに戸惑うでしょう。

移住の地に馴染めるかどうかは、文化の違いを尊重しながら、新たな文化を作る忍耐とコミュニケーション能力がとても重要です。

移住者を受け入れる地域の人にとっても、移住者にとっても全く文化が違うので、方言など、言葉も違いますし、全く違う人種か、極端に言えば宇宙人のような存在と感じる程の違いになると思います。

結婚は1対1か1対数人ですが、田舎暮らしは1家族対数十軒です

結婚生活で文化の対立が起こるのは、1対1か、せいぜいでも1対数人です。これでも新たな文化を生み出して行くのが大変なのに、田舎へ移住する1家族に対して、お付き合いする部落は数十軒にもなります。この部落の人たちと文化の対立が起こってしまうと、田舎暮らしは悪夢になってしまいます。

田舎暮らしが成功するかどうかは、この部落の人たちの分化に融合出来るかどうかにかかっています。

基本的に嫁を迎える家族は最初は歓迎します。しかし、生活の中で文化の対立が起こって次第に険悪な雰囲気になるものです。

田舎暮らしをする移住者を迎える部落も、移住する人たちを歓迎しています。私たちは移住して来られる人たちを歓迎していますし、移住して来られる人たちとの文化の違いを乗り越えて、お互いにとって住みよい地域にして行きたいと思っています。文化の違いを乗り越えて、お互いに尊重し合える関係になるのはハードルが高いですが、多くの方にとって移住しやすい地域になりたいと思っています。

しかし、昔からその地域に住んでいる多くの人は、その地域の文化を当たり前と思っており、日本全国同じ文化だと感違いしているかも知れません。特に若者が少なく、高齢者が多い程、長い人生を同じ文化で生きているので、違う文化を受け入れるのが難しいでしょう。

都会と違ってご近所付き合いが濃密な田舎に移住すると、近所の人たちがズカズカと私生活に入り込んで来たと感じるかも知れません。

都会生活で当たり前と思っていることとは、大きく違う文化に抵抗を感じても、簡単に移住先の文化を変えることは出来ません。

どちらもお互いの文化を主張し続けていては、対立するだけで、文化が融合することはありません。文化の対立が起こると、地元の人たちとの人間関係も悪くなり、希望に満ちた田舎暮らしがとても苦しいものになり、結果的に失敗に終わります。

田舎暮らしをする人も、田舎暮らしをする人を受け入れる地域もお互いに変化しないといけないのですが、どちらも長年培ってきた文化を簡単に買えることは出来ないのです。

積極的に移住を受け入れている地域へ移住する

田舎暮らしをする時には、移住した一軒だけで、自分達が住みよい環境を求めてもなかなか聞き入れてもらえない可能性があります。

移住者の受け入れにあまり積極的では無い地域に一軒だけ住まいを移すと、地域のと対立が生まれる可能性が高くなります。

しかし、移住を積極的に受け入れようとしている地域であれば、最初は一軒だけでも次々と移住者が入って来れば、まとまった意見として、変えて欲しいことを言えるようになります。

移住者が多くなればなるほど、意見が通り易くなり、段階的に移住者も暮らしやすい環境を作ることが出来ます。少しでも暮らしやすい環境が作れれば、妥協する部分が残っても、大きな不満が無く暮らすことが出来ます。

また、移住者が多いと、移住先の文化になかなかなじめなくても、移住者同士で連絡を取り合って、価値観が近い人たちと仲良く暮らすことも出来ます。

もう一つの方法としては、ポツンと一軒家に移住して、地域住民との交流を緩やかにして、時間を掛けて段階を追って地域に馴染むのも方法です。

移住に伴う文化の違いを和らげるのには、人里離れたポツンと一軒家に住むか、移住者を積極的に受け入れている地域に移住して、文化の近い人たちが集まって声を上げるのが文化に馴染む秘訣です。

憧れの田舎暮らしで後悔しないためにも、文化の融合が可能と判断出来る地域に移住することを選択しましょう。景観や利便性よりも、文化と融合出来ないことが、東山見地区への移住に関しては最も大きな障害になると思います。仕事などの就職先にはそんなに困らないと思いますし、自然もそんなに厳しくないと思います。

東山見地区は移住者を積極的に受け入れています。移住者はこれから増えて行く予定なので、すぐに多くの移住者が集まるとは言えませんが、少しずつ増えて行くと思います。

移住にはカルチャーショックが付き物です

移住する時に豊かな自然環境や安い家賃などに惹かれて移住すると思いますが、移住先の文化との付き合いを切り離して考えることは出来ません。

移住先の文化になじめなければ移住は悲惨な結果が待っています。しかし、自分たちの文化を大きく変えることには抵抗があるのは当然です。しかし、先に住んでいる人たちにとっても、これまで育んできた文化を変えることには抵抗があります。

しかし、移住する人も、移住を受け入れる地域も、お互いの文化を学び、歩み寄って、新たな文化を作り出す努力をしないといけません。

この文化の激突を回避して、こんなはずでは無かったと言う結果にならないように、出来るだけ柔らかく地域に馴染むためにも、移住者の受け入れを積極的に行っていて、移住者同士で連絡を取り合って、一緒に声を上げるような環境に移住するのが、良い結果に結び付くと思います。

また、移住を促進する情報だけしか掲載されておらず、田舎暮らしのデメリットの情報が記載されていない移住先は、移住先を探している人に対して正直な情報を提供しようとしていないので、あまりおすすめできないと思います。

全く違う文化に馴染めるかどうかは住んでみないと分かりませんが、移住体験などで体験できる場合は、少しでも長い期間を移住体験して、異文化に触れるようにすることが大切です。

田舎暮らしが甘くないと公開している動画

移住を考えている人に向けて、実際に移住した時に起こるトラブルや辛い経験などの関連情報を紹介していますので、参考にして下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA