良い移住先の選び方は?
目次
移住先が現在、受け入れにどれだけ真剣か?
移住先を選ぶ上で、最新の人気の移住先ランキングなどを参考にするのも良いですが、ランキングで高い順位の移住先が必ずしも自分にとって最良の移住先とは限らないので、必ず自分で確認して移住先を選ぶようにしましょう。このページでは良い移住先の選び方を解説いたします。
移住は、これまでと全く違う文化に飛び込むことです。移住すると、文化の違いやご近所の人間関係。自分に合った仕事の有無。生活の不便さ。子育ての充実度。見慣れない虫や動物、自然の猛威や気候など、都会の生活とは全く違う経験をすることになります。
移住先を見つける上で何を参考にして決めれば良いかをご紹介いたします。
移住先に住み暮らしを始める時には、とても不安な気持ちで移住することになると思いますが、一番重要なことは移住先が本気て移住者を求めていて、移住者を求めている場所が移住者に対してフレンドリーかどうかです。希望のイメージに近い移住先があっても、その移住先があまり積極的に移住者の受け入れを行っていなければあまり歓迎されない可能性があります。
移住先が外部から来た人に対して冷たく、受け入れられていないと感じながら生活するのはとても辛いことで、移住が失敗だったと感じる大きな点です。一方、移住者に対して親切で暖かく受け入れてくれるところに移住すれば、歓迎されていると感じることが出来るので、移住生活を心穏やかに過すことが出来ます。
移住してから就職した会社が自分の思っていたのと違っていればある程度は転職すれば解決します。生活の不便さや自然環境については、移住体験で実際に短期間過ごしてみたり、下見である程度予想が付くと思いますが、最も難しいのが、地域の人たちとの人間関係や風習です。長い年月を掛けて形成されたその地域の文化や風習は変えることが出来ません。移住者はその文化に時間を掛けて馴染んでいくしかありませんが、大切なことは、移住先の地域の人たちが本当に移住者を求めていて歓迎してくれるかどうかです。
文化の違う移住者をソフトに受け入れてくれる雰囲気が醸成されているかどうかが大きな判断基準です。
豊かな自然以外は都会生活よりも劣ると考えること
豊かな自然に毎日触れることが出来る生活はとても魅力があることです。しかし、人口が少ない分、その地域にいる人同士の交流は濃厚で、人とのコミュニケーションが苦手な人にとっては苦痛になることもあるでしょう。
有効求人倍率は高くても、東京のような大きな都市のような幅広い業種があるわけでは無いので、多様な業種の中から仕事を選別できるような状況では無いので、働きたい仕事に就けないこともあります。また、最低賃金が都会よりも低いので、それと連動して、都会と同じ業種に就職しても所得水準は落ちます。東京のような大都市に比べると地方都市でも仕事の選択肢は少なくなります。
さらに色んな虫や動物と遭遇することは日常茶飯事なので、虫などが苦手な人にとっては苦痛になることもあるでしょう。
人付き合いに関しては、その土地その土地の文化がありますので、文化や風習が自分に合っている地域を移住地として選ぶことは大事ですが、その他の部分はどこへ移住しても大差は無いと思います。
考えようによってはデメリットしか無いように感じるかも知れませんが、自然が豊かでのんびりと時間がゆっくりと流れる田舎で、地域の人たちと心温まる交流が出来れば移住生活はとても充実したものになるでしょう。
行政の助成金などの支援制度は大きな基準では無い
行政からの移住に対する支援制度は移住の初期段階の負担を軽減してくれる良い制度です。しかし、移住と言うのは、移住の初期段階の負担が軽ければ良いと言うものではありません。
移住する以上、その後の人生をその移住先で生活することを選択するものです。
移住して最も重要なことは、移住先の人たちとどれだけ馴染めて、自分らしく生活出来るかです。
行政の支援が手厚いからと言う理由で移住先を選び、移住した後に移住先の人たちに馴染めず、人間関係に悩み続けることは人生の大部分を不安とストレスを抱えて過ごすことです。
利便性などの交通アクセスは個人の価値観によって違う
ある程度人口が集中している市街地との交通アクセスなどの利便性は移住者の価値観によって重要度は変わって来ます。田舎であってもある程度便利な生活を求めている人と、人里離れたポツンと一軒家で暮らしたい人とでは利便性の価値は違って来ます。
利便性や交通の便については、家族それぞれが違う価値観を持っていることもあるので、立地については十分に家族で話し合って決めましょう。
移住者に対してどこまで丁寧に情報を公開しているかがポイント
移住者に対する情報は、ほとんどがホームページなどで公開されていますが、行政などの自治体が公開している助成金や空き家バンクの情報だけでは無く、エリアとして移住者が必要としていると思われる情報を、出来る限り詳しい情報を公開している所は、移住者に対しても親切な地域だと言えます。逆に醸成金や空き家の情報だけで、地域の情報が少なく、情報は移住者が自分で調べるようにさせる地域は移住者に対して親切では無いと思います。
移住に関する情報が丁寧に多く掲載されていて、現地の下見をしても、移住の前と後では、思っていたのとは違うことが多いと思いますが、基本的に他の地方より、より丁寧に移住者に対して分かり易く情報を掲載している地域は、移住者の受け入れを地域挙げて促進しようとしていて、移住者に対して親切な地域だと言えます。
助成金や空き家バンクの情報だけで移住者を求めていると言うことは、経済的なメリットだけで移住者を獲得しようとしている訳で、本当に移住者に対して親切がどうかは分かりません。そして、移住先が自分自身のライフスタイルを受け入れてくれることが重要です。移住者に対して親切だと感じることが出来るような情報を発信している地域を移住先として選ぶことが良い移住先の選び方です。
行政だけでは無く、自治振興会などが移住者に向けた情報を公開している所がおすすめです
行政はどこもほとんど同じような金太郎飴のような支援策を公開していますが、そこには、血の通った親切で丁寧な情報は掲載されていません。行政のホームページを見ても、その地域が移住者に対してフレンドリーなのかどうかは判断出来ません。
移住先の候補として出来るだけ多くの数の移住先の情報を集めて、移住先の環境や移住に対する費用や住宅の助成やネット上の情報で分かることから移住の候補地を検討して、幾つかの候補地を実際に下見して実際に暮らす場合にどんな問題が起こるか想定しましょう。
行政だけでは無く、さらに小さい自治振興会やNPOなどが移住者に対して丁寧で親切な情報を掲載しているかどうかが判断の分かれ目だと思います。
ホームページが移住者に対して親切な情報が掲載されていなければ、実際に移住しても親切な対応はしてくれないでしょう。
自治振興会やNPOのホームページが移住者に対して丁寧で親切な情報を掲載していれば、少なくともその地域の役員さんたちは移住者に対してとても親切だと言えます。
役員さんたちは、その地域で選ばれた、地域住民から信頼されている人達です。その人たちが公開しているホームページが親切なら、その地域の住民は親切で、相談にも親身になって答えてくれて、移住者を暖かく受け入れてくれるはずです。移住者に対してどこまで深く掘り下げて情報が公開されているかを基準にして移住先を探してみるのも良いでしょう。
移住先候補の地域が、移住者に対して丁寧な情報を公開しておらず、下見した時にも親切な対応が無ければ、別の移住先を探す方が良いでしょう。
まとめ
良い移住先を選ぶ方法としては、まず、ホームページで情報を探すと思いますが、行政の助成金や空き家バンクなどの情報だけでは無く、移住者を求めている地域が公開している情報を必ず確認しましょう。
移住者を求めている地域が、移住者に対して丁寧な情報を公開している地域は本当に移住者に移り住んで欲しいと思っている地域で、実際に移住しても、親切に対応してくれる地域だと思います。
移住者に対する情報を公開していない地域は、市町村などの行政は移住者を求めていても、実際には自治振興会などの地域が本当に移住者を求めているかどうか分かりません。
このような地域に移住すると、移住後に様々な問題が起こる可能性があります。
まず、地域が公開している移住者に対する情報を確認して、本当に移住者を求めている地域へ移住するようにしましょう。
ホームページで丁寧に移住者に対して情報を公開している地域を幾つかリストアップしたら、移住体験などで、移住先の下見を行いましょう。
その際に、必ず自治振興会長に会って、どんな人かも知っておきましょう。自治振興会長さんが親切な人なら、地域全体で、移住者を歓迎してくれると思います。
