松川除築堤 庄川の洪水と流路の変遷 庄川のように扇状地面を流れる河川は、洪水で堤防が決壊すると流水は等高線に直角に流下して、農作物はもちろん耕地を洗い流し大量の砂礫で埋没させ、場所によっては家屋までも破壊流失させる。 &
Read More 用水路の系統 用水の取り入れ口 庄川から導水している九つの用水路は、用水ごとに取入堰を築き、庄川堤防に門で用水量を調節する取入口を設けていた。それらの堰の働きをなす川倉は、 材木を組み立てて造った 高さ数mから十数mにお
Read More 藩の用水支配 御算用場奉行は、主に藩の会計と民政関係を任務とする郷村支配の元締めで、御納戸銀を下付し諸郡打銀・郡打銀にも関与した。治水工事・用水路整備については、藩直営工事費の支出あるいは用水工事の補助金支出をつかさどっ
Read More 野尻岩谷口と新用水の合口 左岸の上流に取入口をもつ山見八ヶ用水・新用水(七千石用水)・野尻岩屋口用水(二万石用水)は普通上流三用水(二万七千石用水)といわれていた。 開設当時は、各用水単独で取入口を持つ別個の用水であった
Read More 庄川の水利は農業用水のほかに、庄川流域住民の飲料水・防火用水・生活雑用水をはじめ、流木業・漁業・土石採取業・舟連・水車動力源・水力発電事業・工業用水などとそれぞれの慣習によって共存しているが、時として相互の利害関係が異な
Read More 山見八ケ口用水 庄川の諸用水の中で、最上流に取入口をもつ山見八ヶ用水の特権は、下流の諸用水から十分尊重されつづけてきたが、最も高い所を灌漑しているので通水量は常に不足し、合ロダム建設までは俗に貧乏用水と呼ばれてきた。この
Read More 合口計画の促進 合口用水の必要性 庄川から取水している諸用水の取入口を合口して取入堰を協同で築造すれば、より強固なものができ、 しかも築造経贅は分担となり単独で築造するよりはるかに軽減される。また必要水量も、共同堰取入口
Read More 用水合口期成同盟会結成 大正十四年五月十八日、庄川取入左岸用水合口期成同盟会結成式を出町の郡公会堂で行った。規約に結成の目的を、庄川左岸取入用水の合口を県事業としてその施行促進を図ることとしてこれを強調した。  
Read More 本事業は従来の欠陥を除却し、用水の取り入れの完備、農営の安定をはかるを目的とし、計画の中に発電事業をとり入れ、総合的効果をはかる。この目的達成のため、従来の両岸各用水取入口を併合統一して 一個の取入堰を造り、幹線導水路を
Read More 庄川から取り水している農民は、庄川の全流量を農業用水として利用することは、祖先伝来何人にも侵されない伝承的な権利であり、庄川水利権の主体は農民にあると考えていた。県は、所有権・管理権を有しているから、一定の規準水量を越え
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